PHP (Pelton Hydraulic Pump)
ペルトンタービンをモーターにし、ダイアフラムポンプを作動させる、電気不要揚水ポンプ


初めに
流れる水を利用し、ペルトンタービンを回転させ、その働きで、ポンプを作動させ、低い場所から、高い位置に水をくみ上げる揚水ポンプのまったく新しいタイプです。電気は不要です。外観を下に示します
正面 背後 上から

左から、ペルトンタービン、中央は収納容器、右側はポンプ本体

新揚水ポンプ(PHP)の理解の為に 
この新しいポンプの理解の為に異なった2種類のポンプの特性をご理解頂けなければなりません。直接的対象ポンプは水撃ポンプ(RAM PUMP)と言えます。このポンプは、上流から流れ落ちる水の力を利用して、そのエネルギーを溜めこみ、得られた圧力で、水を高い位置に送り出します。本PHPはこの原理を更に発展させ、流れ落ちる水の力でをペルトンタービンを回転させ、その力でダイアフラムポンプを作動させ、水を更に高い場所に押し上げることが可能です。本ページ上,左端の水撃ポンプ説明を選び、この二種類のポンプの基本に触れてください。取扱説明書等技術説明はPDFで用意しています。最上部メインメニューの技術説明の項をクリック下さい。

PHPとは?  (Pelton Hydraulic Pump)

PHPのタービンはペルトンタービンです。その運動は直接ダイアフラムポンプに直結し、揚水距離は最大200メーターに到達可能です。流れ落ちる水(落差)は2 - 10メーター、水量1 - 8リットル・秒、タービンの回転数は比較的低速設計で(250-500rpm)で設計されています。灌漑をお望みの場所は、一か所として同じ個所はあり得ません。場所ごとに最高の効率を得るためには以下の工夫がなされています。
 
 *ジェットノズルの開口量の変更    *一個のジェットから二個に変更   *カムストロークの変更

ご希望場所での最適効率を得るための条件変更の為に以下の情報をお送りください。今稼働中の場合、改良が可能か検討致します。
   *導水管の太さ   *揚水管の太さ   *ジェット開口量   *カムストロークの種類   *貯水タンクへの流入量予想

もし、一台の処理能力を超えた供給水が得られ、大型がお望みの場合、本基本機を並行に導水管、揚水管に繋ぐことにより、環境変化に自由に対応可能です。四 季に応じ対応が可能です。最適なカムシャフトは場所ごとに異なった大きさになりますが、ユーザーが加工出来るマニュアルを参照下さい(最上部メニューの技術説明をクリック)。また私達からも供 給いたします。


お問い合わせに必要な情報は以下図解を参考にしてください
貴方に適したモデルを決める為、以下の配置を御考えになり、データーとして、お送りください。
      揚水量の目安計算方式
               (これは例であり、目安です)
例えば、貴方の得られる水源と目標とする貯水タンクの距離が:

流量;8リットル・秒
落差;6m
PHP型揚水ポンプから貯水タンクへの垂直距離;200m

計算は左の公式より
36,000x6x8/200=1日揚水可能量8,640リットルです。
もし揚水距離が100mなら、17,280リットルです。

(36,000はPHP専用係数ですので他への応用は不可)



水撃ポンプとの比較

 

電気を使用しないで、ポンプを作動できるのは、水撃ポンプのみです。PHPも電気を使いませんが、ポンプの方式は水撃型とは異なっています。両者の基本的な違いをご理解ください。PHPは勿論最近生み出されただけに、より多くの利点を有しています。
比較項目 水撃ポンプ PHPポンプ(ダイアフラムポンプ駆動)
1)操作時の騒音問題 バンバンと爆発音が問題となる 殆ど音なし。水の噴射音のみ
2)導水管の注意点 耐圧力問題より、鋼鉄製が必要 PE,PVC等 樹脂製使用可能
3)作動時追い水の必要性 必要 不要
4)導水管の配置は曲がりくねっても良いですか 不可 構いません
5)設置にセメント床は必要ですか 必要 不要
6)集塵装置は導水管の前に必要ですか ゴミを沈めるぐらいの簡易法でOK ノズル口径以上のゴミはフイルターで防止
7)導水管一本で共通取水を実現 一台に一本の専用導水管必要 水量に応じ1本の先に多くのPHP接続可
8)水量に応じてポンプは対応可能か 一台の守備範囲には限界があります PHPは広範囲対応で、且つ効率も良好
9)一台18kg以下の機械でしょうか 多くの場合鋳造鉄製品で重量物です 樹脂製品で軽量
10)ポンピング運動のショックアブソーバーは 必要 不要
11)環境にやさしい食用油給油は 機械油が必要 食用油で十分
12)総合的効率は(揚力比 32:1として) 18% 45%
13)水量を目的に応じ可変させる事が出来る 不能 可能
14)不純な水に対して 金属腐食発生 樹脂の為腐食無
15)揚水比最大 約40倍以内 約、最低70倍 又はそれ以上可
16)市販価格幅(本体のみ) \130,000~\1,000,000 帯 ¥350,000程度
 

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